人に気に入られようとしてしまう生き方に疲れた人へ【自分の本音を知る】
人に気に入られようとしてしまう。
周りにどう思われているのかを気にしてしまう。
人の顔色をうかがってしまう。
『これ自分のことだ』と思った人、いませんか?
こんな生き方をしていたら、あなたの心は疲れ果ててしまいます。
過干渉に育てられた人は、自己否定感が高くなるという事が分かっていて、特にこのような感情を持ちやすい傾向があります。
この記事では、こういった思考に陥る原因と改善方法についてお話します。
この思考に当てはまる人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
気に入られようとして本当の自分を見失う原因
子供は、家庭という小さな世界で育ちます。
そして成長していくにつれて、社会との関わりが増え、新しいコミュニティに参加することで複数の世界を作っていきます。
最初、子供には家庭という小さな世界しかないのです。
そこで過干渉な親に育てられることで、自分をダメだと思うようになってしまうのです。
「こうしたらいいんじゃないの?」
「こっちの方が良いよ。」
「でもそれは~だから、こうした方が良いよ。」
過干渉の親は、こういう言葉を無意識に使っているのが特徴です。
親としては、良かれと思って言っているので、悪気があるわけではないのです。
しかし、子供が自分で決めたことを「こっちの方が良い」と大人の判断で決めつけてしまったり、何でもかんでも意見を押し付けられてしまうと、自分を否定されているように感じてしまいます。
結果的に、どうしたら親が自分を認めてくれるのか、自分の本音とは別に、親を軸に考えるようになってしまうのです。
どうせ自分で考えて行動しても、否定されてしまうのであれば、初めから親に認めてもらえる方法を考えるようになってしまいますよね。
どういう行動や発言が親に褒めてもらえるのか、気に入られるのかを考える子供になっていきます。
このような経験を積み重ねることで、自分のやりたい事より、常に相手が求めていることに応えなければならないと考えるようになってしまいます。
親の機嫌が悪くなると、困るのは子供である自分ですから。
ですので、このような環境で育った子供は、相手がどう思っているのか、気分を損ねていないか、いち早く察知してしまう性格になります。
また、他人の感情を必要以上に気にしてしまうようにもなります。
どう思われているだろうか、好かれているだろうかということを無意識に考える癖が付いてしまっている状態です。
好かれなければ認められないという勘違い
気に入られようとしてしまう。
他人にどう思われているのかが気になる。
自分の名前が聞こえたら、悪口を言われているのではないかと思う。
周りの人の機嫌を気にしてしまう。
このように、好かれようと他人に合わせることは本当に心を消耗します。
しかし、こういう思考の人は、認めてもらうためには好かれなければならないと思っているので、相手にどう思われているのかを異常に気にしてしまいます。
そうすることでしか、自分をアピールできないと思っている傾向があります。
ですが、この考え方は根本的に間違っています。
好かれるから認められるのではなく、認められるから好かれるのです。
認められることが先なのです。
ということは、好かれようと努力する意味はないということになります。
あなたのやっていることに共感し、認めてくれる人があなたのことを自然と好きになるのです。
周りを気にし過ぎてすり減っていく心
けれども心の中では分かっています。
他人に好かれようとする生き方が自分をすり減らしているということに。
けれども、ありのままの自分で接することができない。
相手が自分をどう思っているのかが気になるし、好かれなければいけないと思ってしまうから。
ずっと他人に気に入られようとして生きてきたため、自分でも自分の気持ちが分からなくなってしまった人もいるのではないでしょうか。
自分が本当はどうしたいのか分からない。
とはいえ、このような思考を変えたいと思っている。
もっとありのままの自分でいられたら、どんなに人生が楽になるだろうと。
そのことに気が付いた時点で、あなたはもう大丈夫です。
これからは、周りの目ばかりを気にして生きるのは終わりにしましょう。
他人のことを気にする必要はない
そもそも自分以外の全ての人に好かれることなんて何の意味もないのです。
また、自分を偽って好かれたとしても、それもまた意味のない人間関係です。
ありのままのあなたを好きになってくれる人と関係を築いていけば良いだけです。
反対の立場でも同じことが言えます。
あなたが好きだと思う人と、付き合っていけば良いのです。
また、なんでも自分で決めるように癖をつけましょう。
時には失敗することもあるでしょう。
しかし、自分の心に忠実に決めたことは、他人の意見に従ってした決断よりも、よっぽど価値のあるものになります。
自分で決めたことは、次に活かすことができます。
けれども、他人の意見に従ったことは、失敗したとしても自分のせいではなくなってしまいます。
これでは、せっかくの経験を100%自分のものにすることができないでしょう。
あなたが決めたことを応援してくれる人は、必ず現れます。
「自分がある人」なんて言いますが、こういう人は他人の意見に流されない人とも言えます。
まずは、他人の意見を聞かない、参考にしないという極端なところからスタートしてみると、本当は自分がどうしたいのかが見えてくるかもしれません。
あなたはもう解放されている
大人になり、自立したら、もうあなたにとやかく言う人はいません。
とは言っても、長年で髄にまでしみ込んでいる考え方を変えることは、なかなか難しいです。
親の呪縛といったところでしょうか。
遠くにいても、まだ親の影響を受けてしまう人もいるかもしれません。
自分の人生の選択を、周りはどう思うかなという基準で判断しようとしてしまう。
これは、あなたが考えるときの癖なので、あなたが変えようとしない限り、永遠にこの思考から抜け出せません。
他人に気に入られるようにと自分の行動を決めている人は、まず誰かに相談することをやめましょう。
他人の意見を聞くと、それがあたかも正しいことに思えてしまうからです。
ましてや、親の意見なんて絶対に聞かない方が良いです。
また、あなたの近況なども不用意に報告しない方が良いかもしれません。
せっかくあなたが決断して行動していることに対して、「それは~だから、〇〇じゃない?」「こうした方が良いよね」などとアドバイスをしてくるかもしれないですから。
そうすると、そのアドバイス通りにしなければ嫌われる、関係がこじれてしまうのではという心配を生むことになります。
その結果、自分の決断まで変えてしまったら、それはあなたの人生ではありません。
他人の意見や、アドバイスを聞いても参考にするかしないかを決めるのはあなた自身です。
他人の考えに揺らがない信念を持つことが必要です。
特に、親や上司、有名人の発言は、いかにも説得力があり正しいことのように感じるものです。
そうすべきなのだと思ってしまう。
ですが、それは単なるその人の考え方で、それが正解というわけではないのです。
その言葉に影響を受けて良いものなのか、自分自身で判断する必要があります。
むしろ、判断できるようにならなければならないのです。
自分がどう思われているのか心配な時は
他人からどう思われているのかを気にする必要はないと分かっていても、悩んでしまうこともあるでしょう。
そういう時は、その事について考えるのを一旦やめる事が大切です。
時間をかければ、悩みの存在感は薄くなります。
少し時間をおいて、もう一度悩んでいたことに目を向けると、さっきより悩みが軽くなっているように感じるはずです。
ずっと考えていると、どんどん深刻に思えてきて、深みにはまっていきます。
また、一時的にでも問題から離れることで、客観的な視点で物事を捉えることができるようになります。
一つの事を考え続けることは非常に集中力がいることなので、あなたの才能なのですが、悩んでいたり、マイナスなことを考えてしまっている時は、それは厳禁です。
まとめ
人に気に入られようとしてしまう。
周りにどう思われているのかを気にしてしまう。
人の顔色をうかがってしまう。
このような思考の人は、心が疲れ切る前に考え方を改める必要があります。
自分を偽って好かれたとしても、それは意味のない人間関係です。
ありのままのあなたを好きになってくれる人と関係を築いていけば良いだけなのです。
そして、他人の目を気にして自分の行動を決めている人は、何かを決断する時に誰かに相談することをやめてみましょう。
自分がどうしたら良いのかという気持ちにだけ従うことが重要です。
また、他人の意見や言葉に対して、影響を受けて良いものなのかを自分自身で判断するようにしましょう。
必ずしも自分のためになる意見や発言ばかりではないはずです。
それでも周りにどう思われるのかが気になって悩んでしまうこともあるでしょう。
その時は、少し時間をおいて考えることストップしてみて下さい。
そして、もう一度悩んでいたことに目を向けてみると、さっきより悩みが軽くなっているように感じるはずです。
ついつい好かれようとしてしまう人で、現状を変えたいと思っているのであれば、それは今が変われるタイミングだということです。
好かれようとせず、過ごしてみて下さい。
周りの対応、態度はこれまでと何ら変わりがないはずです。
あわせて読みたい
・【無気力で寝てばかり】やる気が出ない自分を責めないで下さい/手軽なマインドコントロールの方法
・無意識に「余計な一言」を言ってしまう/後悔しない簡単な方法があります