単純接触効果とは/何度も会うと好きになってもらえるって本当!?

単純接触効果という心理学は、恋愛にとても有効です。

「何度も会うだけで好きになってもらえる」と聞いて、たったそれだけで好きになってもらえる訳がないでしょうと皆さん思いますよね。しかし、この単純接触効果とは、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスの実験によって証明された非常に有名な理論なんです。

結論
好意を持ってもらいたい相手には、短時間でも良いのでマメに会えるようアプローチすることが大切。

この記事を読んで、単純接触効果の有効性を具体的に理解し、あなたの恋愛を発展させましょう！

会う時間の長さより、会う頻度の高さが重要/ 単純接触効果

単純接触効果、別名「ザイアンス効果」とは、繰り返して見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという理論です。簡単に言うと、何度も会っていると、好意を持つようになるということです。

例えば、社内恋愛も単純接触効果が作用していると言われています。営業マンが、得意先に何度も顔を出すのも、この効果を狙っての行動です。

単純接触効果は「会う時間の長さ」よりも「会う頻度」のほうに優位性があります。週に１回１時間会うよりも、毎日１０分会うほうが、より親しみをもたれるんです。

ここがポイント！
好意を抱かせたい相手がいれば、とにかくマメに会う回数を増やすことが大事！

では、心理学者ロバート・ザイアンスが行った実験とはどのようなものなのでしょうか。

１２枚の顔写真を用意し、それを被験者に見せます。写真ごとに見せる回数に差をつけておきます。そして、写真を見た後に、写真の人物にどの程度好意を抱いたかを調べるという実験です。

この実験では、写真を見る回数が多くなるほど、好感度が高まるという結果が得られました。見事に、写真を見る回数に比例して好感度も上がっていくということが分かりました。

この実験では、アルファベットや漢字などの意味をなさない綴りでも同様に行われました。こちらも、人物の写真と同様の結果を得ることができました。見る回数が多くなるほど、意味をなさないアルファベットや漢字でも好感度が上がっていったのです。

不倫をしている男女で、パッとしない男性と若くて可愛い女性という組み合わせを見かけたことはありませんか？何であんなにぱっとしない男性に不倫相手がいるのだろう…と思いますよね。

例えば、男性が職場で不倫をしています。女性のほうは「優しくて仕事ができて、頼りがいがある」と大きな魅力を感じています。しかし、本当は毎日ただ顔を合わせているだけで、好きになってしまっているという可能性があるのです。

相手に特別な魅力が無くても、顔を合わせる機会が増えれば増えるほど、その人に魅力を感じるものなんです。

もし、あなたに意中の人がいるのなら、なるべく頻繁に顔を合わせるようにするのが良いでしょう。

第一印象が悪かった場合でも、何度も接触するうちに好印象に変わることが証明されています。

マイナスの印象からプラスの印象、またはその逆に変化する度合いが大きいほど、相手に与える影響が大きくなる心理効果のことをゲインロス効果と言います。

例えば、見た目が恐そうな人が、喋ってみたら実はとても気さくな人だったというようなことありますよね。この場合、見た目が気さくそうな人で喋ってみてもやっぱり気さくな人だったという場合よりも、相手に好印象を与えることができます。

第一印象が悪くても、そこを有利に活用できるということですね。

ここがポイント！
マイナスな印象は最初だけにしましょう。何度もマイナスな要素が発生すると、ゲインロス効果を得ることができなくなってします。

なんだかこの人とは相性が合わないなと思われている場合、むやみに会う回数を増やしても逆効果になってしまうことがあります。そういう場合は、少し間隔をあけてアプローチするほうが効果的です。

こういう場合は、相手の興味を引くことを提案できると、あなたを受け入れてくれる可能性が広がります。

好意を持ってもらいたい相手には、短時間でも良いのでマメに会えるようアプローチすることが大切。

実際に、私がセールスをしていたころ、何度も同じお客さんに会うために用事がなくても顔を出したりしていました。短時間でも何ども顔を合わせることで、親近感を持ってくれるようになり、その人が本音を話してくれるようになるんです。そうなれば、こちらのお願いを受け入れてもらうことがとても容易になります。

単純接触効果の力は、思うよりも強い力があるので、積極的に取り入れたいアプローチ方法ですね。